【レビュー】夜こねて冷蔵庫でほったらかし朝焼きたてパンレシピ

手間をかけないで簡単においしいパンを焼く挑戦シリーズ。

正式(?)には、

日本一適当なパン教室の

夜こねて冷蔵庫でほったらかし朝焼きたてパンレシピ

冷蔵庫でおいしくなる!

と前フリと副題もついてます。

副題はともかく、前置きのほうは正式(?)にはなんて呼ぶんだろう・・・。

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これは・・・玄人向き(;・∀・)

尼のサジェストで出てきたこちらの本。

いつものように、図書館でとりあえず借りてみました。

そしてこれもいつものように、基本のレシピを確認。

 

こ、これは・・・(;・∀・)

かなり玄人向け(;・∀・)

 

材料はほかの時短パンと大差ないです。

配合はそれぞれちょっとずつ違いますが、

粉と水分と油脂と砂糖と塩とイースト。

今までの本とはちがって、砂糖塩イーストはグラムではなく大さじ小さじ指定。

そこはむしろほかの本よりアバウトです。
ほかの本はたいてい、0.1g単位はかれるキッチンスケール指定ですからだいぶちがうw

ですが、手順が(;・∀・)

これはいわゆる、

「日常的に家庭でパン作りをしている人が一般的な工程より少し楽をするためのレシピ」

ですね(;・∀・)

全工程を見ていきましょう。

1.ボウルに粉を入れ、粉を土手にして塩と砂糖を離れたところに置く。

ふつうの?パン作りならこれはわりとよくある手順ですが、
時短パンの本で出てきたのははじめて。

2.ボウルを傾けて砂糖のある側をめがけて35度のぬるま湯を注ぐ

出たな35度()。
この指定はほかの本でもありましたしじっさいイーストが活動するのにちょうどいい温度らしいので、しょうがないっちゃしょうがないのかもしれませんが。
今回はそこにプラス「ボウルを傾ける」「砂糖の側に注ぐ」という低いながらも追加のハードルが加わってます。

3.水分の上にイーストを振り入れて、手でかき混ぜてイーストを溶かす

 

個人的超ひっかかりポイントその1。
写真見ると、明らかに、素手でやってます。

手ぐちょぐちょになるやんか(゚Д゚)

しかも、

素早く溶かして、手早く全体をまとめる

とわざわざ「素早く」「手早く」と1行に2回もせかしてきてます(;・∀・)

5.バターを練り込む

油脂ですね。
レシピによってはオリーブオイルだったりします。

バターは有塩でも無塩でもマーガリンでもいいそうです。

計量がグラムじゃないことと並んでここはアバウト。

4.まな板の上に取り出し5分こねる

ひっかかりポイントその2。
今まで試してきたレシピは、ポリ袋で振るだけだったり、混ぜるだけだったり、こねるとしてもそのままボウルの中でした。
この段階で、生地を最初に入れた容器で完結しなかったレシピははじめてです。

しかも、

手の動きは速く!

びっくりマークついてるよ(;・∀・)
一般的には叫んだり大きな声を出したり強調したりするために使う記号ですね。
つまり総合すると命令形(;・∀・)

5.なめらかになったらボウルに入れて

この「ボウル」はさっき使ったまんまのボウルに戻していいのか、
それとも新しいきれいなボウルでないとだめなのか。

ほとんど条件反射でツッコミというか疑問が生まれましたが、

そのへんどうすればいいかは書いてありませんでした。

6.ラップをかけて90分

ほかのレシピだと室温25度指定でしたが、

人がふつうに過ごせる室温ならok

だそうです。

ここもアバウトですね(笑)

7.分割して丸めて10分休ませてさらに丸めなおして型に入れる

この本の大きな特徴の一つがここです。

レシピは基本的に、分割して丸めて型に入れた、あとは焼くだけ状態で冷蔵庫で二次発酵。

もちろん、生地としてそのまま大きく丸めた形で保存もできるんでしょうけど、とにかく「朝は冷蔵庫から出して焼くだけ」を貫きたいらしく(笑)、全部のレシピでなんらかの型に入れてます。

使う型も成形手段もなかなかバリエーションに富んでます。

8.冷蔵庫で8時間から14時間発酵

ここでようやっと冷蔵庫が出てきました。

しかし、どこでも「8~14時間」。

14時間以上じゃだめなの?(;・∀・)って思えてきちゃいます。

たぶん、そういうことではなくて、

本のタイムスケジュールだと、

作り始めは20時35分。(ハンパ・・・(;・∀・))

これに、「(主婦は忙しいから比較的時間に余裕のある?)14時半ごろからはじめてもいいです」と添えてあります。

焼くのは一律朝の6時30分。

つまり、この14時半から20時35分までの6時間ぶんの幅が、8~14時間の寝かし時間になるわけですね。

 

9.焼く

18分焼くレシピだそうで、上のタイムテーブルによると6時48分焼き上がりだそうです。

なんでそこだけ1分単位なの(;・∀・)

いやまあ、6時30分ジャストにオーブンに入れて18分焼いたら6時48分ですけども。

そこ厳密にやらなきゃいけないことかなあ(・∀・;三;・∀・)

現実問題として、パン焼く人で時計じーっと睨みつけて

よし!6時30分になった!!オーブンに入れるぞ!!!!!!!

とかやる人いないと思うんですけども(・・

作業開始が20時35分で妙に中途半端なのも、たぶん「8時間寝かせて朝6時半に焼く」ところから逆算して、

「22時30分に全作業終了」が決まって、

そこからこの工程何分、この工程何分、で引き算して、開始時間を決めてるんでしょうね。

なんかこう、妙に厳密っていうか杓子定規なとこと強烈アバウトなとこが混在してて、バランス悪いっていうか微妙に気持ち悪さがあります。

実際に作ってみました

正直、本を通読した時点で、

「ないな」

と思いました。

何も5分も全力で素早くこねなくても藤田千秋さんのメソッドならかき混ぜるだけでできるし、

こねるとしても吉永麻衣子さんのメソッドで1分でいいじゃん(・x・)

 

でも、藤田さんの本の時に、やっぱり「ないわー」と思ったけど、

まあいちおう1回ぐらいね、と思ってやってみたら

思ったよりぜんぜん楽だった(゚Д゚)

というのがあったので、いちおう今回も試してみることにしました。

でも、手がぐちょぐちょになるのは(というか爪と皮膚の間が生地で埋まるのは)(育爪の観点から、爪の下をほじるのは厳禁なので、詰まったものをとるのにすごい苦労するから)絶対にイヤなので、

こねるところはポリ手袋でやりました。

こちらがボウルの中でまとめてる最中。

予想通り、ぐっちょんぐっちょんになりました。

こねてるうちにまとまってはきますが、ポリ手袋だから最後きれいになったけど、

手だともうちょっとついたやつが残ったままになるんじゃないかしら(・・

で、写真とってないですが、まな板でこねる工程。

手首が死にます。

腱鞘炎ぎみの人は写真のまねして掌底を使おうとは思わないほうがいいです。

最終的に私は

  1. 手をぱーにして、
  2. 上からもう片手をのっけて、
  3. つま先立ちになって
  4. 全力で上から体重をかける
  5. という方法でこねました。

疲れた⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 肘も死にかけました。

ボウルに戻したところ。洗わないでそんまま戻しました(・x・)

5分やったかどうかもはかってません。

大きいボコボコがなくなるまで、小さいのは気にしなくてokってことでしたが

何が大きいボコボコかよくわかりません(・x・)

てかこんなの5分も「素早く!」とかちょっとむり⊂⌒っ `ω、)っ

90分置いて、指で押してあとがのこったら
(あとは残りましたが生地が手にくっついてきました)

分割&丸め直し(5分)

これがですね。

基本のレシピは16分割のちぎりパンなんですが、

  1. 手でかるく空気を抜く
  2. 4分割する
  3. それぞれを丸める
  4. 1つずつ、平らな円形に伸ばして、
  5. それをさらに4分割して
  6. 1つずつ丸める

という内容で、

合計16こになるわけですが
(4等分してるのにこのサイズの差はとかつっこんじゃだめですよ?)、

これプロだと5分でできるの(゚Д゚)

私ぜったい20分はかかりました。

だって、最終的に合計で20回丸める作業するんですよ。

5分で20回丸めるって1こまるめるのに最大15秒、

それ以外にも分割とかトレイに並べるとか、するんですよ?

プロってこれ5分でできるの(゚Д゚)(リフレイン)

いや、プロならできて当然かもしれないけど、

一般家庭の、趣味でパン焼く人にとっても当然クリアできるハードルなんでしょうか。

すいませんそろそろ帰っていいですか(´Д`;)

いや、あとちょっとなのでがんばりますけども。

この並べた16こを濡れぶきんかけて10分。

ベンチタイムというやつですね。

しかし丸めてる時から気になってましたが、最初の1こと最後の1こでは

ベンチに座ってる時間が絶対15分ぐらい違うんですけどこれいいんですかねえ(・x・)

でもとりあえず言われたとおり10分はかって、

16こをまた1こずつガス抜きして丸めなおして

(軽く叩くそうです。手で平たく押すだけだとたしかに周囲にガスが移動するだけなので、ある程度手でつぶして、拳でまんべんなく叩いたらこれも途中から手が痛くなりました)

型に並べるまでにまた15分ぐらい(苦笑)。

ここも5分だそうです(・・)

20cmの角型が指定でしたがうちにあるのは18cm型なので、

ちょっとぎゅうぎゅうかもしれません。

これを

濡れぶきんかけてビニール袋に入れて口しばって冷蔵庫へ。

仕込みおしまい(・∀・)

とにかく何かと手が痛かった(つД`)

 

そして14時間ぐらいたって

冷蔵庫から出した姿がこちら。

多少、ってレベルですが、発酵が進んでふくらんでますね(・∀・)

これを、どうもうちのセミオーブンは電熱線が近いからかレシピ本よりちょっと温度低くちょっと短めにしないといけないようなので、ほかの、型に入れてないパンだと13分焼くんで今回は14分にしてみました。

6時半に焼き始めても6時48分に焼き上がらないね(・x・)

やけーた(・∀・)

本の表紙のお手本のパンと比べると、これでもちょっとこげてますねw

まあ電熱線近いからしょうがない。

実食してみたところ、

もちもち(・∀・)

ほかのパンより、こねた時間がさすがに長かったせいか、もっちり度が高かったです。

それと、これは理由がわからないけど、

あんまり

パンのいい匂い~~~(>ω<)

とはならなかったかも。

思い返すと、焼いてる時もそうなんですけど、

作ってる最中も、折に触れてほかのパンは

はぁん(´∀`*)焼く前からパンのいい匂いする~~~

ってなったんですけど、今回はなかったなあ(・・)

でもとりあえず、ふつうに(?)おいしかったです(笑)

いろいろヒントは多い本

というわけで、

毎日ヌパーン!とまな板に全身全霊でパン生地を叩きつけてもうもうと小麦粉の煙を蹴立ててパンを焼いてる方には、すごい時短で簡単なワザなのかもしれませんが。

ちょっとこれは私には無理です。

ただ、

日本一適当を標榜するだけのことはあって、

いろいろとヒントにはあふれた本です。

ここまでに書いてきた、

イーストや塩砂糖をちっとも厳密にはからない(笑)とことろか、

バターは有塩でも無塩でもマーガリンでもいい、と言い切っちゃうところ。

あ、もちろん(?)、小麦粉はご立派な国産ブランドじゃなくスーパーでお安く買えるカメリアでした。

ほかにも、

過発酵は気にしなくてok

とか

ほかの本では言及されてなかったことがぱらぱら出てて、

おお!(・∀・)と膝を叩いたり、

ちぎりパンのいろんな形のバリエーションが載ってたりして、

ヒントはたくさんあるんです。

ほかの本だとちょっと高級そうなというか、

ちがう形を作る場合これはカンパーニュですとかこれはエピですとか、

そういう、別のパンになっちゃうんですけれど、

この本は基本がちぎりパンなので、

16分割じゃなく3分割で作るとか、

生地を編んで形を作るとか、

そういうバリエが豊富です。

私は偏食だしある意味保守的(笑)なので、アレンジと称して、何ページも、同じ形のパンでごぼうサラダいれましょうとかひじき入れましょうとかオリーブ埋めましょうとかれんこん埋めましょうとか言われても「イヤです(・x・)」で終わりになっちゃうんですけど、

この本のバリエは、そのまま取り入れないにしても、ここは使えるかもと思えるポイントがたくさんあるのです。

じつのところ、「アレンジ」ページがわたし基準で「使える」っていう本はほんとないんですよね。
野菜とか野菜ジュースきらいだからトマトジュースで生地こねましょうとかキャロットジュースでこねましょうとか小松菜をみじん切りにして入れましょうとか菜の花をみじん切りにして入れましょうとか素材だけ変えた同じような「バリエ」で何ページもとってあっても意味ないんですよね。

そういう意味で、この本の「バリエ」は使えそうです。

 

しかし。

 

いかんせん、メインになるレシピが手間すぎる⊂⌒~⊃。Д。)⊃

 

それと、型に入れて成形するまでがセットのレシピだということ。

今回私の作ったちぎりパンは1台ですが、

百均の中サイズパウンド型を使うやつとか、ホーローバットで焼くのとかは

2台ぶんです。

パンが2つできる量なわけです。

1つしか作らない時は半量で作ってくださいって書いてあったけど、

半量で作ったらイースト小さじ1/4です。

いちおう、私このために百均で小さじ1/3小さじ1/4はかれる計量スプーン買いましたけど、

おうちによったらせいぜい小さじ1/2までしか持ってないことも多いだろうし、

半量で作るとたとえば5gのバターは2.5gってことになるし、なにかと面倒に。

でも、フルのレシピ量、小麦粉250g+水180gで作る生地を1台まるっと焼いてしまうと、

一人暮らしには多いです。

吉永さんの本だと、あちらは280gだったかな、似たりような量の小麦粉で2人の5日ぶんの朝食用のパンです(;・∀・)

私でぶですし炭水化物大好きだしそこそこ50にしちゃ今でも量は食えるほうだと思ってますが、

もっちり食べごたえがあったこともあって、1/4量でもちょっとがんばる感じでした。

3食パンならまあ、1日と翌日1食で終わりますけど、おいしいけど、パンを消費するためにパンを食べ続けるのは主旨が違ってきます。

きっちりラップした上でフリーザーバッグに入れれば冷凍も可能だそうです。

が、それってつまり多いと思うユーザーが多いだろうということですよね(・・;

それでも、ちぎりパンを作るためにはこの粉の量でないといかんわけですよね。

うーん、なんか、6時半に焼きはじめられます!って言いたいがために20時35分という妙にハンパな時間に作業開始って出してきたのと一緒で、教える側の都合しか考えてないような・・・(;・∀・)

1食でぺろっといけちゃう家族構成なら一度に焼いてもいいんでしょうけど、

となると、これ毎晩やるの・・・?(;・∀・)

なんか、どんどん手軽に焼けるパンから脱線していってるような・・・。

 

あと、やっぱりある程度のレベルの人が想定読者なのか、

生地の丸め方とか、さっきも書きましたがどのくらいでこね終わりにするとか、そういう解説とか目安は「指で押してあとがのこったら」とか「丸める」とか、そんなの常識でしょ、ぐらいの感じでさらっと書いてあるだけで初心者向けの写真や解説はなかったです。

あと、そのくせ(?)あっちこっちに

「ほったらかし!!」とか「(書いてないけどおそらくパン1この制作費用)◯円!」とか

めだつように地色変えたフキダシとかのオブジェクトが散りばめられてて、

とにかく「これ簡単なの!楽なの!!おトクなの!!!」とことあるごとに主張してる印象というか、

なんというか

ほんとはけっこう大変だしめんどくさいことだってわかってるから、

ごまかすためにレイアウトで目くらましかけてる

という印象が強かったです。

デザイナーさんにそういう意図がなかったなら申し訳ないですけども(´・ω・`)

 

生地じたいを作ることはたぶんこれっきりだとは思いますが、

そんなわけで成形のバリエは私基準では豊富なので、そのうち購入するかもしれません。

データ

発売日: 2016年09月05日
著者/編集: Backe晶子
出版社: PHP研究所
サイズ: 単行本
ページ数: 79p
ISBNコード: 9784569831626

 

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