======= もくじ =======
赤坂ACT公演と大千秋楽ライビュを観ました。
※このエントリはレポではなく感想です。ネタバレ配慮はありませんし、一方で未見の方に向けての説明もありません。ついでに歌合のバレも多少あります。ご理解のうえお楽しみください。
おもしろかった(・∀・)
よくつくってある舞台だったと思います。大枠のところは。
これはおそらくは私の個人的な好みで、そこにきゅんとくるひともたぶんいるんだとは思うんですけど、悲伝のときにも同じようなこと書きましたが、微妙にメタいというか、今回は唐橋さんの「頭のぉ~なか~がぁ~おぼ~~ろぉ~~~じゃあ~~~」っていう、むりやり主題いや公演タイトルを主張するせりふを入れてくるのは、端的に言ってクサいと思うのでやめてほしいんですけどね。
あの時間軸を朧の世界と名付けて彼らを朧の志士って、南海先生はじめこっち側つまり観測者の側から観測して名付けるのはかまわないと思うんですけどね。それにひっかけたっぽいせりふを観測される側である吉田東洋に言わせるのはやりすぎだと思うんですよ。箱から出てきた猫が「僕いまあなたがこの箱をあけるまで死んでると同時に生きてもいたんですよねまあシュレーディンガー先生の理論によるとですけどねw」とか得意げに語るようなものでなんかこう、うまいこと言ってやったぞ(ドヤ みたいな鼻持ちならない感じがする。義輝さまに「刀剣が乱れ舞うか刀剣乱舞見事なり」とか言わせちゃうのとかね。あれって末満さんのクセっていうか手法なんですかねえ。ジョ伝のダブルミーニングは観てる側だけが了解してることだったのであの作りは好きだったんですけども。
と、いうところはあったにせよ、全体的にはよくできた舞台であったと思います。
なんといっても、開催時にはただのイラつく追いかけっこでしかなかった文久土佐藩というイミフなイベントをいちおうは起承転結のあるストーリーに仕立ててくれたんですから。
まあその、公式の穴を埋めて納得がいくあるいは矛盾のないように筋をとおす、というのは、古来から同人誌がやってきたことですし、イベントでも「ラスボスは吉田東洋らしい?」程度にしか言ってなくてぼかしてあったので、特異点はじつは竜馬でしたっていう今回のオチでもかまわなくはあるんですが、見方によってはどんでん返しとしては安直極まりないですし、特異点を形成してしまった事情もまったくもって安直の極みです。
これが資料提供と監修を受けた上での公式にそもそも存在していた設定なのか、ステ側が自作した設定なのか、そこが観客サイドには見えませんので、これを末満さんによる二次創作ととるひともいそうで微妙なラインです。
ただまあ、私個人は、特命調査文久土佐藩というイベントにこれといった思い入れはなく、というかイベント時陸奥は編成しなかったんで最低限のシナリオイベントしか発生させないでただ機械的に最適解をなぞって罠しかけて肥前と先生手に入れただけなんで、じつはこうでした話に反感をおぼえる下地がありません。なので、今回のシナリオはふつうに楽しみました。
堀川と兼さん
なかなか興味深かったのは、堀川が比較的お荷物扱いであったこと。連戦で赤疲労になって(たぶん兼さんに全部誉とられたんだろうな・・・w)膝にきちゃってよろよろしちゃったり、「やっぱり僕はまだまだだな」みたいなせりふがあったり(しかしその具体例は示されないのでせりふがそらぞらしい)、クライマックスで兼さんに「相棒」って(おそらくは)はじめて言われてすんごい嬉しそうな顔したり。
堀川国広という刀は同人屋視点でみると典型的な腹黒キャラで、まあ、本人も「闇討ち暗殺お手の物!」とか言いますけれど、美少年で、脇差(=小さい系刀)なので年少属性、助手を自称してるけどドロップセリフで「こっちに兼さん……和泉守兼定は」と本人には兼さんと持ち上げつつ外部に対しては「うちの兼定が」扱いなわけで、そういうところを総合すると表向きは兼さん兼さんと追いかけて相棒を持ち上げまくって気分よくさせておいてじつはよりしっかりしてて頭がよくて=策士かつ気配りの人で周囲の情勢がよく見えてあれこれ裏で画策する、一方の兼さんはかぁーっこよくてつよぉーい!とか言いながら(そうじゃないわけじゃないけど)ちょっとおばかで国広におだてられてうまーく転がされてる、中の人つながりでいつヘイヘイヘーイ!って言うかな?みたいな性格だという同人設定がついてしまうわけです。
じっさい、ミュのほうにも二人はいて、そっちはまさにそんなかんじ。もっとも、ミュは小さい系刀が2部の進行役になるのでまとめ役的立ち回りになってしまいますし、初代の小越くんもそうですがむすはじの、今の坂本くんがまた歌唱力があのメンツで上をいくものがいない抜の群っぷりですからいっそうそういう印象が強くなってしまうんでしょう。
とはいえ、振り返ると活撃の堀川というのは若いというか青さの極致で、1話での兼さんとの会話からじつは2口めではないか、顕現したてで兼さんとは相当レベル差があるんじゃないかとか考察されてたりもしたので、こういう堀川の解釈もじゅうぶんにありだと思います。
というか、たぶんw
解釈する側が堀兼だと堀川を腹黒にしがちで、攻めはイケメン受けは姫がいい系の兼堀の人(堀川のほうがうわてで、つっこみたい側の兼さんに譲ってあげてる、という精神的にはむしろ堀川が攻めの腹黒系堀川受けもかなりあると思うので)には堀川が単純に劣ってるというか兼さんのほうが明らかに上、であるほうがしっくりくるんだろうとも思います(私は堀兼)。
土佐の街の異常さにいちはやく気がついてたのは堀川で、けど「そんな気がする」としか言えなくて周囲にそれを主張して注意をうながすこともできないし、自分自身でもきっと気のせいだろうって自分をごまかしてしまう、自分の感覚への自信の持てなさなんかまで含めた未熟さというか純粋さというか感性の曇ってない初々しさがある、という意味でも、堀川の少年性を強調する必要はあったのかなとも思うし。
それにそのぶん、兼さんもオスみが増すことになって、ぜんぜん575になってない俳句詠んだり「だんご」とか言ったりしなくなりますから、ミュの堀兼との差別化という意味でもこういう関係性にしたのかもかなと思います。
舞台装置すげえ!
よく動いた!!!!!w
場面ごとのセットを作らずに、いろんな意味にとれる舞台装置をぐるぐる動かして舞台転換と舞台上の世界そのものの広がりを見せるのは最近ではよくある手法ですが。
いやー今回のはよく動いた!しかもかなり高さというか高低差があって、練習のときはさぞやぶつかったりはさんだりコケたり痛くてこわい思いをいっぱいしたんじゃなかろうか(・x・;
とくに階段がついてるやつはかなりの急勾配で、のぼりはともかく、あれをぐいんぐいん移動させてる時にあの階段駆け下りるのすごい大変そう。
ライビュで観たときもそこはかなり伝わってはきたけど、やっぱりあれはバビロニアの時も思ったけど全景というか、その場で観てるほうが迫力あるしすごさがよりわかるね!
あと。
黒衣さんは一部時間遡行軍だった(・x・)気をつけろ刀剣男士のみんな(>ω<)ノ
歌の扱い
今回オープニングとエンディングの歌が全部録音でしたね。
あれだけ動きながらさらに踊って歌うのたいへんだと思うし、そもそもミュじゃないし、べつに録音でもぜんぜんかまわないんだけど、その場で歌ってる臨場感がやっぱりないので、やや違和感はあったかも。
というか、うん、たいへんなのはもちろんわかるし文句はないし。
今後こういう構成にすることになったのかもしれないけど。
やっぱりメンバー的に演技はもちろん当然として、そこにプラスで殺陣も踊りも歌も全部、っていうのは厳しかったのかしら、とつい思ってしまう(・x・)もしメンバーが鈴木拡樹まっきーきたむーまーしーとかだったら、今回も歌つきで踊りだったのかもしれないなー。
でもうん、ほんとにこれでべつにかまわないって思うので文句はありません(・x・)
人間キャスト
人間キャストいい!って話を聞いてはいたけれど。
ほんとよかった!!!!!
とくに今回は以蔵さん。よくわかんないキャラだったけどw 身体能力もすごい高くて、なんかあのよくわからないw クレイジーな以蔵さんをよく演じきってたなあと思います。
見た目の感じがFGOの以蔵さんにかなり似てたのがひそかに笑った・・・w カテコでも以蔵さんが言ってましたけど岡田以蔵というひとの史料はほんとに少ないらしいので、どうやっても同じようなキャラ像になるんだろうなー。
あとやっぱり唐橋さんはすてきだわ(>ω<) 上にも書いたように「あたーまーのなかーがーおぼーろーじゃあー」はちょっとせりふとしていただけないけど(・x・)いやせりふの内容そのものはべつにいいんだよ? でもそういう言葉で言わなくたっていいじゃん?!って思うので(・x・)
でも、あの吉田東洋の、ぶきみで狂ってる感じとか、やっぱりさすがだった(>ω<) あのひとならなんか、素手で刀剣男士折れそうじゃない?(>ω<) って思わせてくれる。
それに殺陣がね(>ω<) すっごい決まっててかっこいい(>ω<)
坂本さんは、これは逆にFGOの坂本さんとはぜんぜんちがったけど、たんにこっちの坂本さんのほうが坂本龍馬の流布してるイメージですよね。有名な竜馬の写真からとってるというか。
私は歴史小説はほとんど読まないしその中でも幕末ものはぜんぜんなのですごくふわっとしたイメージでものを言いますが坂本龍馬って歴史ものの中ではわりと正義の味方系の扱いかなと思うんで、こういう扱いはわりと珍しいのかしら、と思う。
まあ、上のほうで安直って書いたけどw この状況の原因を誰に求めるかっていったらそりゃ竜馬しかないでしょっていう意味でひねりがないことは間違いないのでそこは撤回はしないんだけども。
でも、こういうふうに竜馬を描くのはわりと新しいのかなー、と思いました。わからんけど! まあ、それこそ安直に思いつく「ほんとは○○だったらおもしろくね?」ではあるとは思うので、今ではすっかり手垢もついてるのかもしれないですね。
最後に落ちてた銃、知人に言われてようやくそうか聖遺物っていうかそれが竜馬の本体だったのかって理解したけど、陸奥守吉行のことを「兄貴にどんなにねだってもくれなかった刀」って言ってたし、持ってたの肥前だけだったみたいだし、この竜馬陸奥守吉行持ってないんですよね、たぶん。
「陸奥守吉行を手に入れられなかった竜馬」なのか、それともたんに「まだ陸奥守吉行を手に入れていない竜馬」なのか。なんせ史実を知らないので坂本龍馬がいつ陸奥守吉行を佩刀にしたのかも知らないのであれですが。もし後者なんだったらちょっとせりふで補完はほしかったかなー。
でも、少なくともこの維伝の坂本龍馬が陸奥守吉行を持っていないのであれば、それはある意味「正しい」竜馬ではないので、そこも偽物である補強ということなんでしょうかね。
しかし、なにも最後3人並んで同時に折れなくてもいいと思うんだ(・x・)しかも瀕死だけど言うこと全部言い終わるまでは死なないよくあるパターン。そのへんの演出はもうすこし丁寧につくっていただきたかったきもち。
設定だいじょぶか!!
というかですね。
あの時間軸は結局、「坂本龍馬の想いが生じさせてしまった時空の歪み」「朧の次元」的なことだってことになりましたよね最後。
その(文久土佐藩イベント設定の時間軸から見た)時間軸上の未来の竜馬が、武市半平太と岡田以蔵の処刑を知らされたことによって、遡って形成されたっていうか作り出してしまった歪みで、つまりそもそも正史には存在してない歪み、そもそもその発生の瞬間からすでに正史とは異なったなりたちを持っている世界ってことになる。
つまりです。
その成り立ちに時間遡行軍は一切タッチしてない。
なのに、どうしてそこに時間遡行軍がわっさー出てきて、刀剣男士が派遣されて敗北して「歴史改変がなされた」「放棄された時間軸」となるのか。
あと、彼らが「偽物」であるという、またいきなり出てきた新設定。刀剣男士によく似た成分(って言葉じゃなかったと思うけど)でできてるってどういうことなのか。
再度言いますが、この朧の次元の成立=偽竜馬の発生には、時間遡行軍は一切関わってないわけです。なのになんで刀剣男士もどきを、竜馬が、作り出すのか。
坂本龍馬の想いによって妙な特異点が発生してしまって、それこそFGOのイベントのように、特異点の発生が観測された、だからそれを解消しようと刀剣男士を派遣したら吉田東洋に折られちゃって失敗して放棄した。
これならべつにそういうものとして成立すると思うんだけど。
そこに、「歴史改変された(=歴史修正主義者による攻撃でありそれが成功して政府軍である刀剣男士が敗退した)」、さらに「(その結果)放棄された世界」って属性をくっつけちゃったことでなんか話がねじれてるんですよこれ。
昔よくあった(今でもあるのかもしれないけど)やたら壮大なボリュームのエロゲで、プレイしてるぶんにはなんとなく勢いでスルーできちゃうけどいざテキスト入手して情報を整理しつつ読み込んでいくと何もかもが矛盾しててどうしようもないことになっちゃってるのが発覚する、ってやつに近づいてる気がする(・x・)
しかも、そこに三日月の話もからめて、あの件も放棄されたんだか封印されたんだか言ってるからなおややこしい。だって彼らの本丸にかつて三日月がいたことは事実で、彼らもそれをちゃんと記憶してる状態で、三日月にからんだ時空のなにかが「放棄され」てるっていうのはどういう状態になるのか。
慈伝はただたんに「あのひともどんぐりをひとつもっていますから。かならずかえってきます」ですんだけど、なんとか三日月を連れ戻してくる伏線を張ろうとして失敗してそうっていうか、そもそもあからさますぎて伏線でもなんでもないんだけど、謎めかしたことを散りばめてるつもりで矛盾の種を撒き散らす結果になりそう・・・と見せて見事に全部納得できる形で回収してくれるのであれば、こんなにハラショーなことはないけれど。
おそらくは、ある程度の構想はもちろんのことすでに末満さんの中にあるとしても、まだ確固として組み上がったものじゃないと思うんだよねこんな微妙に気持ちの悪い歪みとかずれとか矛盾っぽいものがふわふわしてるのを見るに。
うまく最終的に風呂敷をたたんでくれますように。
敵(?)打刀
それと、もうひとつ。あちこちに出てきた敵打刀の格好したまっきー。
じつは私、今回のキャスト発表された時に、今までまっきー一人だけが皆勤賞なんだし、小夜とか長谷部甘酒みたいに今回もクライマックスのピンチに極まんばが飛び出してきて、じつはキャストとして発表はされてなかったけど出てくるんだよ、って展開を予想してたんですが。まっきーのスケジュール確認したら憂国のモリアーティと日程かぶってたんであくまで妄想の予想で終わってしまいました。ざんねんw
まあ、まっきーレベルを出演者として掲載しないで出演させたらとんでもない大炎上は必至なのでむりなんだろうなw
しかしかわりに、まっきーの皮wと声が出てきましたね。だからいちおうまだ皆勤賞!!(>ω<)
1幕最後の金髪があったし、三日月を必ず救い出す、ってゆってたあのせりふの、一番最後のフレーズだけ、ボイスにかけてた変調を聞き取れるレベルまで下げたので、あ、なんだやっぱりまっきーじゃん、って私は思ったんですが、人に言ったらえっそうだった? って言われたのでたんに私がまっきーにちがいないから、という意識で聞いてたせいでそう聞こえたのかもしれません。
でも「特別協力」というクレジットでパンフレットに荒牧慶彦って載ってるみたいなので(パンフ買わない読まない派)、たぶんあれまっきーだと思います。
だってそれこそ1幕最後の傘とった頭金髪だし。とくにライビュではかなりアップめになって、相当似せてメイクしてあるな!って思いました。
それこそ、ミュの、歌合わせでそのネタ使ったとても秀逸なストーリーがありましたが、北園くんと、北園くんが出演できなかった時に舞台に出た岩崎さんみたいなかんじで、まんばのアンダースタディの人とかだったのかもしれませんが、いやよくもあそこまで似て見える顔にメイクでつくったもんだと思いました。
それにねw(>ω<)
ライビュの時は、一度見てたのであれがまっきーだと思って見てたわけなんですが。
めっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ刀回してたwwwwwwwwwwwwww
まっきーのまんばといえば刀くるんくるんなわけです。本人も相当意識してくるくるやってるようなことを言ってたバクステがありました。
つかふつう、敵の刀はあんなに刀回しませんwwwwwwwwwwwwwwwwww
刀をあわせたところでたしか陸奥が剣筋から「おまえは?!」みたいなこと言いますよね。
あんな刀回すのまんばのほかにいねえよwwwwwwww
ってこと……ではないとはおもいますけどw
でも、わかるひとがよくよく観察すると、もしかしたらほんとに過去のステのまんばの剣筋の殺陣になってるんじゃないかな。そのくらいは仕込んでてもおかしくないと思うし、その中にはやっぱり刀くるくるも(>ω<)含まれると思うんです!(机ばんばん)
もし、(そもそもまだ観てない、も含めて)そこ見てなかったようでしたら、見逃し配信・・・はあったかな、わからないですがたぶん1年以内に日テレプラスでは放送すると思うんでテレビ放送とか円盤鑑賞とか、ぜひそこチェックしてくださいw 私は絶対あれまんばのくるくるだと思うので! 観たひとの意見が聞きたいw
ただ、正直、わかりやすいけど、あの金髪はちょっとやりすぎじゃないかなと思ってます。
情報開示をどこまでするかという判断の問題というか、これはもう価値観の相違でしかない部分ですが。
私としては、あのあからさますぎる金髪は出さないでおいて、刀くるくるwとボイスのみで、わかる人だけに、もしやまっきー?って匂わせておくだけのレベルで十分だったんじゃないかと思うんですよね。
たとえば慈伝を観たあとであらためて義伝を観ると(観ました)、嬉しそうに大事そうにどんぐり拾ってるじじいに「あっ(>_<)」ってなるみたいに(なりました(>_<))、謎が解けた時なりじじいが帰ってきたあとで維伝を観て「おおう(>ω<)」ってなるレベルでいいような気がするんですよね。
だってまんばが三日月のこと大好きで大好きで大好きで大好きでじじいが大事で大事で大事で大事でしかたないことなんか、みんなわかってるじゃないですか(・x・)3時間もかけて舞台1本ぶんやらないと俺は近侍なんだから三日月の留守を守らなくちゃとか思いつめてほんとはいきたい修行にいけないでうじうじしてるまんばを説得できないわけで。
だから、なにもわざわざあの金髪のまるい頭まで見せて山姥切が三日月のためになにか動いてますよってくどくどしく見せなくていいと思うんですよね。
でも、今の客(刀ステの客層がどうとかではなく、今の世の中で、こういったエンターテインメントを受け取る側という意味での「客」)ってぜんたいにはっきり言わないとわからないらしいですからね(´・ω・`) なんでもかんでもくどすぎるくらいはっきり出さないと伝わらない、だから言うべし、という見解も、あって当然だと思うので。だからこれは判断のレベルの問題だろうなと思うんですが。
私としてはもっとはんなりと香りだけで匂わせてほしいのです。古臭いのでね(CV:井上和彦)(・x・)
つwwwるwwwwまwwwwwるwwwwwwwwww
さて、まんばの次は鶴。
今回健人から染谷くんに戻ったお鶴ですが。
もう、最高だおまえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
健人のお鶴がよくないとか染ちゃんの鶴がいいとかそういうことではなく。
今回の維伝という舞台上の鶴丸国永というキャラは、最高でした(>ω<)
政府権限での顕現、という、プレイヤー全員が内心でツッコミを入れたにちがいないふざけてんのかってフレーズにぷぷって笑い入れてくれてまったく溜飲を下げてくれましたよ!(>ω<)ノ そこはじめ、あちこちでじつに軽やかにいろんなものを引っ掻き回してくれましたw
逆に、そのぶんちょっとだけ、小烏丸との秘密めかしたやりとりにパパ上にあった底冷えのする感じはなかったかなーとは思いますが。
健人の鶴のほうが腹に一物かかえてそうなちょっとワルな感じがあって、染ちゃんのお鶴のほうが純粋というか子供っぽいというか、もっとピュアにいかにして周囲を驚かせるかっていうことにだけ注力してる感があるので、今回の脚本の鶴丸国永にはおそらく染ちゃんのほうが合ってるような気がします。
特に日替わりの、罠の会話シーン。あれ絶対円盤にかなり多めに入ると思うから、それだけのために円盤買ってもいいわ私www
あと、この本丸の(?)鶴は小烏丸さまじゃなくて小烏丸って呼ぶんですね。
まあその、健人じゃない染鶴のいる本丸ですから?w それもありっていうか、たんにあれから時間がたって敬称がとれただけかもしれませんしどっちかはわかりませんけれど。
私はそもそも鶴丸が小烏丸を(というか他人を)「さま」呼びするのが(まんばもだけど)悲伝当時非常に違和感があったのでこっちのほうが呼び方としては好きなのでしっくりきました。
えっ!肥前?えっ?(; д) ° °
さて、これはライビュで観たときの、一種の驚き。
肥前すっっっっっっっっっっっげえきれいじゃね?!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
大スクリーンにアップになった肥前の、なんと言いますか刀剣乱舞です的な超絶美人さんっぷり。
櫻井くんはフェアリーじゃないほうのw初代しののんで(友人に「この肥前しののんだよ」っていったら「えっ?????フェアリー?!?!?!」って言われたのでいちおう強調w)しののんとしてはけっこうな本数あんステで見てるんですけれども。
そりゃまあしののんは内気キャラだったのでいつも><って顔してたしうつむきぎみだったし水色のウィッグもつけてたからまじまじ顔を見たことはないのかもしれないですし、べつに櫻井くんがきれいじゃないと思ってたわけじゃないんですけども!
それにしても肥前のきれいなこと!!!!!!
身分というか来歴というか、逸話も逸話ですし裏社会というか忍者ふうのちょっとぼろっちい装束ですけど、拗ねたツンデレ系キャラなので演技力にはかなり問題がありそうですけど、色仕掛けというか、体をつかった諜報活動も余裕でできそうですね(>ω<) ていうか諜報活動でなくても本丸で誰かに押し倒されてくれてもいいよ!!!(>ω<)(最近とある事情で腐方面へだいぶ大きく揺れ戻ってて・・・w そういうの嫌いなかたすみません)
見え隠れする作者の都合
気になったのが、終盤で見えてくる作者の都合。
むっちゃんってさ、1幕の最後で明らかにあれ重傷レベルにやられたよね? 折れたんじゃないかと思わせるくらいの演出をわざとつけてましたよね?
そのあとまんばに逃がしてもらって、竜馬をかばいながら戦ったせいで先生の長屋に戻ったらその場で倒れ込むレベルでぼろぼろのよれよれになってたじゃないですか。
なのにそのあとふつうに戦いすぎ(・x・)きみら手入れしないと傷治らないじゃん。いやまあ、艦これとちがって、HP1でも残ってれば疲労さえしてなければ中傷だろうが重傷だろうが能力値じたいに変動はないわけだけど。打刀でもあの装束だから極じゃないし、それほどHPも高くないわけで。
もちろん完全にゲーム内なわけではないから、マス単位で判定があって、重傷で1マス以上進軍して敵に攻撃受けたらHPが0になって折れますよっていうことじゃなくてもかまわないけど。
でもなんかもうちょっと、あからさまにかなり瀕死だったんだから何がしか持ち直させた説明とか演出はあってもいいんじゃないかと思うのです。映画の、あのなんですかその香水瓶っていうかそれしょうゆさしだろピンクの液体入れてごまかしてるけど、みたいなものでいいからw ちゃんと、「ひどい状態だったけどなんらかの方法で戦闘を続行しても大丈夫な状態になった」という説明のひと手間はほしいわけです。そうじゃないと、いちおうは物語をすすめるために必要だってことは理解はするけどええーむっちゃんさっきまであんなよれよれだったのになにトンボ切ってんのよおかしくね?って体半分ちょっとななめになっちゃいながら観ることになるわけで。
あの薬研の肩越しに振り返っての「飲んどけ」のひとこと醤油差しのトス、(間に戦闘に入るほかのメンバーのシーンをはさんで)苦笑した三日月がきゅぽっと瓶をあけて中に入ってるよくわからん液体をごきゅごきゅっと飲むと桜吹雪が舞ってどこにも傷のないきれいな三日月に戻る、あのほんの合計数十秒あるかないかのひと手間で、観る側が納得して安心して全快した元気な彼らの戦闘を応援できるってことをちゃんとわかっててちゃんと入れ込んでくる小林靖子やっぱりすげえ、ってことを再認識する瞬間でもありますね。うん、そういう細部をきちんと作ってあるかないかの差はでかい。
南海先生と今回の真剣必殺
作者の都合、もう1つ私は気になったことがあって。
南海先生。
「顕現したばかりで戦闘経験がまったく足りないから戦闘には参加しないでついていくよ」(意訳)
これは大もとのイベントでの設定なのでべつに文句はないです。
つまり、この時点で南海先生はレベル1です。それで全然問題はありません。
ただ。
舞台の後半になって3班に分かれて行動することになって、肥前に、ちょっとうろ覚えなんですけども「ここから先は守ってやるだけってわけにはいかない」とかそんな感じのことを言われて、つまりはここからは先生も戦闘に参加。先生もわかったよって言うわけですが。
次に出てきたとき先生ふつーーーーうに戦ってんじゃんwwwwww 何その今ちょっと袖にひっこんでる間にパワレベされてきましたみたいなふつうの殺陣ww
つかチートだよねむしろこれは。だってパワレベってのは基本、高レベル狩場で高レベルがmob倒して低レベルに経験吸わせることで、それは経験値分配っつー計算がシステム側でされてるからなわけで。
たんにほかのメンバーが敵倒してるのを横ってか後方から見てるだけじゃ強くならないよね?ふつうは。だいたい部隊に入ってないから経験値の分配だってないわけで。ついでにいうと、パワレベってのは低レベル側はなんもしないので立ち回りとかはただの素人なんですよ。ちゃんと殺陣ができるわけがない。
でも、この刀ステというシステムの上では、すべての刀剣男士に、殺陣シーンにおいて一定以上ずつの見せ場を作ってやらなくてはならない、という制作上の都合があるわけです。そうじゃないとその刀剣男士がおめあてで劇場にやってくるお客さんが怒っちゃうからね(・x・)
でも、だったら南海先生にゲームどおりの僕はLv1です戦闘ではなんの役にも立ちませんみたいなせりふは言わせちゃいかんわけです。そうじゃないと、終盤の戦闘シーンでえっ先生そんなにやれるんなら最初から戦えよ(・x・)って思っちゃうじゃないですか。
むっちゃんの重傷のくせにめっちゃ戦うのといっしょで、そういうところが、雑。
神は細部に宿るんですよ。そういうとこに手ぇ抜いちゃいかんのです。途中の筋道ごまかして自分の見せたいように見せるから、こういうことになるんです。それが作者の都合です。
ただ、今回の真剣必殺シーン自体は、悪くなかった。
前にもどっかで多少書いてるとは思うんですが、私はステの真剣必殺シーンってあんまり好きじゃありません。とくに悲伝はひどかった。ちゃーらーらーって西部警察かよってファンファーレとともに服の破れた刀剣男士が数人ずつセットで出てきて、一人のこしてハケて残った一人が戦いながら戦闘せりふ言ってカッコつけてハケていくと次のが出てきて同じことやってハケて、っていうのかける組数分の、あんまり見せ場なかったからとりあえず決めゼリフ言わせてかっこよさそうなポーズとらせてあげるね、っていうカタログタイム。私はスーパーちくびタイムと呼んでます。だって乳首見せる以外なんの意味もない場面なんだもん。
とくに悲伝の場合もうほぼ完全にストーリーが義輝さまと時鳥の愛情物語か三日月とまんばの両思いっぷりにしか焦点があたってないもんだから、いちおう存在意義はあるんだけど、それ以外のキャラのストーリー面でのここだっていう見せ場がほんとにちょっとずつしかなくて、そのぶんむだに戦闘が水増しされてて同じセリフを複数回あっちこっちで言うんですよね。もう馬鹿の一つ覚えと言ってもいいレベル。べつにゲームのせりふそのまんまじゃなくたっていいのに、そこに固執する柔軟性のなさ。
てかね、ほんとに、ゲーム内のセリフ言えばいいってもんじゃないんですよマジでマジで。
たしかに2.5次元演劇というのは作中のキャラクターがまさにそのまま舞台上にあらわれたかのように見せることがキモではあるんですけれど。作中に存在するせりふを生身のキャラが言うとぐっとその感覚が強くなるわけですけれど。
だからといって馬鹿の一つ覚えでいいわけではないんです。
不評だったのかどうかは知りませんが、今回は開き直ったのか、戦闘シーンだけでなくゲーム内のせりふをちょっとアレンジしたせりふが出てきたり、わりと柔軟な感じでした。
同様に真剣必殺も、今回は3口だけ。
肥前と先生の真剣必殺は、通りいっぺんの衣装替わりと戦闘セリフの披露、つまり真剣必殺姿で見栄を切るための真剣必殺ではなく、街の奥へ進んでいく道中での、戦闘を重ねて負傷してHPを削られていった末の真剣必殺の発動だった、という流れになってることがちゃんとわかる展開で、これなら戦闘セリフがはさまってもカタログ感はぜんぜんない。
そして陸奥守のはもう、真剣必殺というよりは中傷グラになっただけ(じっさい重傷なんだからグラ変わって当然だしw)。その姿でラストの一連の場面を演じたっていう、今までの真剣必殺にはなかった展開で、でも、それがむしろ正しいよね? ストーリーの流れの中で戦闘があってそこで敵と激しく切り結んだ結果、真剣必殺が発動するわけで。
服破いて血糊くっつけて乳首さらして見栄切るために殺陣があるわけじゃないんですよ!!!
そういう意味でも、さっきのまんば打刀の刀くるくるも。
維伝の殺陣シーンにはちゃんとそれぞれ意味がある。だからこそ真剣必殺というか中傷絵に衣装替えした姿がちゃんとゲームの中から出てきたように見えるわけです。
まあ、あるいはシナリオの密度が高すぎてただのカタログシーンを入れてる尺がなかっただけ、ってことなのかもしれませんが。
だったらなおさら、今後もそれだけのボリュームのあるシナリオを上演して真剣必殺はぜひこんなかんじでやっていただきたい(・x・)
おまけ:せいしん
小西詠斗かわいかった・・・www
観劇後の印象
私は、ひとつ、いいたいことがあります(・x・)
なんでみんなそんなに陸奥好きなのwwwwwwwwwwww
だって、陸奥って何かと優遇されてません?w
活撃なんか見せ場だらけですごいむついずだったし、むすはじでもいっっっっっちばんおいしいとこ持ってったよね?w その上ステでも前回たいした脈絡もなく、明らかになんか別枠って感じの(キャスト一覧での話)並びでいきなり出てきてなんだと思ったら、今回主役ですよ(・x・)
(制作スタッフって)なんでみんなそんなに陸奥のこと好きなのwwwww
って思うじゃないですか(・x・)
まあ、基本的に陸奥が使いやすいキャラなのは理解はしますけどね(>ω<) 天衣無縫融通無碍系で、でかい声で堂々と自分の言いたいことを言い放つ。刀であることを誇りにしてる刀剣男士の中で、刀のくせに刀を正論でdisるし、新選組関係の刀がごそっといる中で一人だけ土佐で、出自も集団対個という対比でも、非常に幕末関係では取り回しのいい刀だと思いますよ!
それはわかるんだけどね!ww
でも、今まで内心をほとんど見せたことのなかった陸奥がようやくそのへんを見せてきたので、正直言って私あまり陸奥って好きなキャラじゃなかったんですけども、今回のステで、こういう男なら陸奥けっこう好きになれるかも、と思いました。
次は歌仙が主役らしいですね。また特命調査シリーズなのか(未実装ですがあと2種特命調査用意してるってこないだ配信で運営さんが言ってたのでつまり特命って初期刀5本ぶんあるってことだと推測)、別のオリジナルストーリーを持ってくるのか。ついでに、歌仙以外は誰が出てくるのか。
このぶんだとまんばの帰還はもう1,2本は待たないといけないようですが、てか三日月が戻ってくるのと一緒じゃないとかえってこないかしら。
基本的にステはみかんばっていうかまんばの成長物語だと思ってるので、いやまあ、今回みたいに陸奥を描いたり、おそらくは次回の歌仙を描くのも悪くないんですけども、撒き散らされてる、きっと作ってる側は伏線のつもりであろう、でもほんとに伏線として使えるのかすごい微妙そうなあれこれが心配なので早くかえってきてシリーズにけりをつけていただきたい(・x・)
なかなか、もう、ここまでくるとシリーズ未見のひとには勧めにくい内容になっちゃってますが。
いちおう自分はそこのハードルはクリアしてるんで、楽しみに待ちたいと思います。