======= もくじ =======
2021年4月。京都にいってきました。
という話をする前に、半年ほど前の悲惨なできごとを語ろうと思います。
双騎出陣2020
さらにそこから巻き戻して、まずこれを語らないと話にならない。
刀ミュ(とうみゅ)ことミュージカル刀剣乱舞。
これに登場する、というかもちろんゲームにもいるんですが、源氏兄弟(髭切・膝丸)のみが出演する別公演みたいなものがありまして、2019年版もライビュで観たんですけど「ふーん」レベルでした。

この中でめっちゃさらっと書いた程度の感想しかなかったんです。ええ。
ところが、再演が決まって、2020年版がコロナのおかげ?で全公演配信されることになりました。
それならもっぺん観てみようかなと初日公演を観たら
めちゃくちゃいい(つД`)最高じゃんなにこれ
ってなりました。
なにその手のひら返しって自分でも思いますが、とにかくものすごい勢いで転がりました。
兄に。

この当時の私のすさまじいテンションの高さはnoteに5エントリぐらい毎度1~2万文字ぐらい書いてるのでそちらでご確認いただければと思いますが、この流れで、京都へいくことにしました。
というのも、兄の本体(とされている刀のうち1口)である、京都にある北野天満宮のご神宝、鬼切丸が特別公開されていることを知ったからです。
刀剣探訪(北野天満宮)
じつは特別展示といっても鬼切丸は北野さんのぶっちゃけ目玉商品で、わりとよく展示されてますw
9月の終わりまでも展示があって、これが、コロナの関係もあって
人数限定の貸し切り公開(神職さんによる解説つきツアー)
というすごい企画だったのです。
ところが、おねだんもそれなりにお高い(通常800円ぐらいの入場料がツアーは5000円)ので、さすがに人がこないだろうと思ったのか、参加条件が
「2名以上での申込み」
(;°д°)
ぼっちには高すぎるハードル。
それで諦めたんですが(その後たまたま友人と話をしてた時に、そういうわけで諦めたんだよねーって言ったら一緒にいったげるよ!って言われて大喜びで予約とろうとしたらすでに最終日まで満員だった)、なんと。
ある日、北野さんのサイトをのぞいたら、
今度は10月から!
平日は通常展示、土日は再び貸し切りツアーつき展示、という企画が!
しかも!!!今度は1人からでも申し込める!(>ω<)
さらに。
弟の本体(とされている刀剣のうち1口である)薄緑を蔵する同じ京都の大覚寺さんではこのたび、クラウドファンディングで浄財をつのった、薄緑の新しい白鞘(拵え等をつけていない、刀身を保護するためだけの白木の鞘)やそれをおさめる箱、箱にかける布といったものの新調がもろもろ完成して、その記念としてなんと薄緑も特別公開されているというではありませんか。
私が双騎にころんだとたんに、兄と弟がそれぞれの収蔵元で同時期に展示。
いくしかありません(・x・)
無謀
そして当日。じつはもう1か所、回りたいところがありました。
京都府ではあるんですが八幡市にある、相槌神社さんです。
多田満仲が伯耆安綱に髭切と膝丸を打たせた折に使った水を汲んだ井戸がこちらの井戸であったと伝えられています。
こちらはとても小さな神社で、月に2回だけ、社務所が開くんですね。
で、その日に伺うと御朱印がいただける。
ちょうどその日が社務所の開く日だったのでいきたかったんです。
が。
市内ではないわけです。
まず、どうやっていったらいいのかまったくイメージがつかめない(・x・)
どのくらい京都駅から遠いのかもいまいちわからない。
いちおう乗換案内でルートはわかったけど、JR京都から京阪という電車に乗るための移動も、どうしたらいいのかわからない(・x・)
なんでもシャトルバスがあるらしい???
いちおう文字の上ではなんとなくわかっても、実感がまったくありません。
相槌神社さんの社務所が開いてるのは午前中のみ。
なので、まずこちらに伺わないといけません。
そして、北野さんのツアーは開始時間が決まってます。14時半。
これも、この時間までにというかもうちょっと前に、北野さんに到着してないといけません。
寺社はだいたい午後4時とか5時には社務所とかが閉まって、授与品や御朱印がいただけなくなります。
以上のことから、
京都→相槌神社→大覚寺→北野天満宮
というルートをとることにしました。
なかなか無謀なルート設定です(・x・)
ものすごーーーくざっくり言うと(なんとなく京都が把握できた今だから言えることですが)、
相槌神社→京都から地図をはみ出て右下へ電車で30分
大覚寺→京都の左上からさらに上
北野天満宮→京都の上の真ん中ぐらい
だいたいこんな位置関係(・x・)
しかも、京都なんか中学生の時に修学旅行でいきましたレベルの土地勘ゼロ。
それでもまあ、ルートは前日までにしっっっっっかり調べて、メモをとっていったんです!
みてこの完璧(そう)な計画。
途中余裕があったら藤森神社と粟田神社もいってみたいなー、でもそこはナリユキで(>ω<)
なんて考えてました。
が。
嵐山にころころされる⊂⌒~⊃。Д。)⊃
朝イチの新幹線で京都へ。
ちょっとまごついたものの京都駅近くのホテル前から出てるシャトルバスで京阪七条へ。
親切な駅員さんに乗り換え駅もしっかり教えてもらって、石清水八幡宮へ。
相槌神社さんにおまいりして、社務所で御朱印もいただいて、再び京都へ。
そこそこ時間かかってたので、藤森神社と粟田神社はパスすることにして、直接嵐山へ。
ここで悲劇が起こったのです(・x・)
まあ、日曜日ではありました。
が、コロナ禍のご時世。
とはこれっっっっっっっっっっっっっっっっぽっっっっっっっっっっっっっっっっっっちも思えない、
人の多さ(・x・;
駅も道もあらゆるところに人が詰まってます。
嵐山でかるくお昼食べて、という心算は消し飛びました。
(人がたくさんいるところだいっきらい)
と、とにかくもう、大覚寺いっちゃおう_:(º﹃º」∠):_
ところが。
バスに乗るはずだったんですが、京都って日曜日?土日祝?は、一部のルートで一方通行が発生する関係でバスのルートと乗り場が変わるんですって。
そのこと自体はネットで調べた時に書いてはあったので知ってはいたんですが。
なんせ人の中を泳がないといけない。
知らない場所。
どっちが右で左かもわからない。
大覚寺にいけるバス乗り場がどこで、やってくるバスのどれに乗ればいいのか。
私には理解できませんでした(・x・)
ここかな?って思ったバス停でやってきたバスの運転手さんに大覚寺いきますかって聞いたら、ここじゃねーよあっちいけタヒねみたいなことを言われたんです(たぶん運転手さんはそんなこと言ってません。私にそう聞こえただけ)。
バス停近くの売店のひとに大覚寺いきたいんですけどっていったらなにそれ?って顔をされました(たぶん売店のひとはそういうつもりじゃなかったと思います私がそう受け取っただけ)。
タクシーも通らないっていうかみんな客乗せてます。
もう、仕方がない。歩こう。どのくらいかかるのかもわかんないけど。
(あとで知ったところによると30分ぐらいらしいけどたぶん私がその日歩いたら1時間以上かかったと思う。道知らなくてきょろきょろしてこの道であってるのかわからなくてうろうろしながらだから)
ぐーぐるまっぷに大覚寺の場所をきいて、とにかく現在地からそっちへ向かって歩き出して。
目的地に向かって道の左側歩いてるので、タクシーもこないっていうか車は後ろからくるので、空車のタクシーが来てるかどうかがわからなくてタクシーもとめられません。
泣きたい。
ちょっといったところで、対向車線に向こうから空車のタクシーがきました。
見つめました。
運転手さんと目が合いました。
乗りたい?ってモーションをされたので、全力で頷きました。
Uターンしてきてくれました(>ω<)アリガトウ
呆然。
やっとこさっとこ大覚寺について。
無事に薄緑を拝見。
このプロジェクト記念の御朱印帳があって、前の日に大覚寺さんのサイトで確認したらまだあるっぽかったんですが、現地にいったら完売してて残念(´・ω・`)
そして次は北野さん。
いちおうあと1時間半ぐらいは時間あったんですけども。
まず、行きにバスできてないから、バスで戻ったあとどうしたらいいのかがわからない。
いちおうバス停はあったものの、がらんとしてて、バスがいつくるのか、どのバスに乗ったらいいのかもわからない。
しかも、あの、満員電車レベルの嵐山に戻るのイヤ(´・ω・`)
門前に、タクシーが5,6台止まってて、運転手さんたちがなかよく談笑してました。
そっと近づいていったら、一人がこっちを見てくれました。
北野さんまで連れてってもらいました。
ついた⊂⌒っ `ω、)っ
なんとかたどりついた⊂⌒っ `ω、)っ
受付もすませて、疲れきってたので時間までぼーっとして、禰宜さんによる天満宮解説つきツアーをぐるっと一周(とてもお話も上手でわかりやすいツアーでしたありがとうございました)して、宝物殿へ。
アニジャアァァァァァァァァ( ;∀;)
まあ、すごーく正直なところを言っちゃうと、私は刀剣を見てもその美しさがどうとかそういうのってよくわかんないんですけども。
じっさい、この刀がほんとうに髭切であるのかもわからないわけで。
でも、ここへくるために今日1日というか今日までのいろんなことがあったわけで。
とてもとても感慨がありました。
そして。
ツアーが終わって、天満宮の外へ出て。
ここ、どこ・・・・(・x・)
そうなのです。
大覚寺さんからここまでタクシーできた上に、嵐山でころころされたせいで決めてた予定を覆されるとパニック起こすアスペの私はもう疲れ果てきってて、今自分がどこにいてどっちを向いてるのか、どっちへいくと何があってどうやったらどこへ行けるのかが、
まったくわからなくなってました(・x・)
こういう時ヘルプしてくれる友達もいません。
ご門前にもタクシーはいっぱいあったけど、でも、もう本懐は果たしたし急ぐわけでもないし(帰りの新幹線まで4時間ぐらい)京都駅まではお金だいぶかかりそうだけど、たぶんきっとすぐ近くなんだろうということだけはなんとなくわかってる北野白梅町の駅までいってくださいって頼んだら笑われる気がするのでタクシー乗り場にも近づけない。
今思えばそれこそ近づいていって北野白梅町駅ってどうやっていったらいいんでしょうって言えばタクシーに乗らなくても即座に教えてくれたと思います。こないだ歩いたら10分もかからなかったし。でもそれさえ思いつかなかったくらい思考がとまってました。
北野さんの前の交差点の前で呆然と佇むこと30分。
ようやく、目の前の道路を「京都駅」と書いたバスがとおっていったことに気がつきました。
ということは、バスがきた方向へいけば、たぶん京都駅にいけるバス停がある。
よたよたそっちへ移動したら、100メーターも離れてないとこにバス停がありました。
そこで10分ぐらいまってるうちに、バスがきました。
ようやっと京都駅へ戻れましたが、夕方でバスも混んでて立ちっぱなしで京都駅ついたらほんとにもう死体同然。とりあえず充電もだいぶあぶなかったので京都駅の地下街ポルタに入ってコンセントのあるカフェに入ってひと休み。
充電もして、多少人に戻ってきたのでおみやげ買ってごはんたべて帰ろう。
と、思ったら。
地下街のあらゆるお店が満席。
伊勢丹のてっぺんまでいったけど入れそうなお店はどれも5000円ぐらいしそうなお店ばっかり。
またしても1時間ぐらいよろよろさまよったあげく東京にもあるチェーンのお店になんとか入ってごはんたべて、でもカフェじゃなかったので長居もできなくて、そこからさらに新幹線まで1時間半ぐらい座る場所もなくふらふら漂って、深夜にようやっと東京へ帰りつきました。
鬼切丸と薄緑はみれたし、そこが今回のメインだったのでいいっちゃいいんですが。
でも、嵐山到着以降はほんとにgdgdもいいところで、大惨敗といっていい一日でした。
行けたら、程度ではあったけどほんとはほかの寺社さんとかもいってみたかったし、おいしいものとかも食べたかった。
もちろんチェーン店が悪いわけじゃないんですけどw もっとこう、ここの神社さんの近くのこのお店がおいしくてー、みたいなそういう情報も仕入れていきたかったし寄ってみたかったんですよ。
教訓
というわけで。
- 京都には日曜日にはいってはいけない
- 京都を日帰りで効率よく回ろうとか考えないほうがいい
という教訓を得た弾丸ツアー。
そしてこの教訓が、半年後に活かされるのです(・x・)b