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中高年から老人向け。レシピもあんまり凝ったものは載ってません。
でも私にはむしろこういうレシピのほうが役に立つかも。
※以前、旧ブログに掲載していたレビューです。
おなじみ(?)渡辺先生のMEC食啓蒙+レシピ本
今回の本のターゲットは、題名が「ボケない老けない」表紙に「みるみる改善→糖尿病高血圧認知症更年期」などとあるように、中高年から老年向けのMEC啓蒙+レシピ本です。
ある意味、積極的にダイエット方法や健康法を探してるわけじゃない層、むしろそういうの別にいいわ、だってうちは野菜と魚の和食メインで毎日の献立立ててるもの、野菜って健康にいいのよね野菜食べてれば健康でいられるんでしょ、肉?肉って体に悪いんでしょ!!!!それに硬いし!魚のほうが健康にいいってテレビでもやってたわようちは野菜と魚の和食メインにしてるから健康よ!!!!(同じこと何度も言うタイプ)みたいな層に向けた本かなという印象。
信者(予備軍含む)向けの本じゃないので、難しいことは一切書いてません。
とにかく、「肉卵チーズを食べると健康になりますついでにやせます」とシンプルに基本のところだけ主張してます。
このくらいでいいような気がします(苦笑)。
まあ、それ言っちゃうとAB判の本1冊になるぐらいの分量は書けないんでしょうけど。
というか、難しく書こうとしても主張の内容がシンプルかつ明快なんで、書けることって少ないですよね。渡辺先生の本はどれも1/3から半分ぐらいは体験談(ぶっちゃけいくらでも捏造できる)ですから。
※掲載されてる体験談が捏造だと言ってるわけじゃありません。でも直接の知り合いが載ってるんでない限りそこに書かれてる体験の真贋は断定できませんから(・x・)
そういうスタイルが悪いって言ってるわけじゃないです。
そもそも、渡辺先生に限らず、この手の本は同じ人のものは1冊読みゃいいようにできてます。何冊も出せば信者はまあ買うかもしれないですけど、「新刊」であることが大事。
新刊として平台に置いてあるとそれまで知らなかった人がふと目にとめて買ってくれる。
そこが大事なんです。
内容が前の本とかぶってますっていうレビューとかアマゾンによくありますけど、そんなのは当然です。同じ話繰り返してるんですから。
私も、信者のみなさんがこぞってすすめてる「野菜中心をやめなさい」が当時版元切れだったので「日本人だからこそ「ご飯」を食べるな」を読みましたが、そこに書いてあった内容が、MEC食を紹介してる人たちのブログに「野菜中心~」の紹介として書かれてた内容とまったく一緒だったので、その後在庫が復活しても「野菜中心を」は買ってないし読んでません。
先日「一生太らない体を作る噛むだけダイエット」は読みましたけど、図書館のラインナップにあったから借りて読んだだけで買ってませんし(・・
で、実をいうと今回の「ボケない老けない疲れない」も図書館で借りました。
最初のメニュー本が立ち読みした感じあんまり私の食べられるものが多くなさそうだったので、今回も買うのは微妙だなと思ったからです。
せこくて申し訳ないですがうちほんとに狭くてあんまり本増やしたくないのと、あと最近けっこう生活苦しいので。役に立たん本にお金と場所を使いたくないのです(・・
※ちなみに、その後、本の内容に納得したのときんどるで当時安売りしてたので買いました。
ただ、出版された時期とその本のターゲットによって、多少、主眼を置く場所がちがってたり、言い方が変わっていったりすることはあります。
初期に発行された本にはMECという言葉がなくて、肉卵チーズが「食品の三種の神器」って呼ばれてたり(笑)、今回の本のように、MECに懐疑的な老人中高年にターゲットを絞っててMECについてあまりくどくど説明してなかったり(笑)。
そういう意味で、ほかの本も読んでみるのはおもしろくはあります(笑)。
とにかく老人向け
あらためて本の内容ですが。
半分ほどがMEC食の説明。残り半分が簡単なMEC食メニューです。
MEC食の説明の部分は、今までに渡辺先生の本を読んだことがあるなら読まなくても同じです。ほかの本を読んだことがないならざっと読みましょう。
でもって、ほかの本はもう読まなくてokです。
おもしろいのは、最初にも書きましたがこれ老人中高年用を完全にターゲットにしてるので、「薄切り肉にすればふだん肉を食べ慣れてない人でも食べやすい!」「ひき肉なら噛みやすい!」「こうすればお肉を柔らかく食べられる!」と、食べやすい・噛みやすい・硬くないを力説してるところです。
そういう層がターゲットなので正しいんですが。
これ、渡辺先生の体験からきてるのかなあ、なんて思ってみたり。
これもよく渡辺先生の本のアオリ文句に使われてますが、MEC食はもともと離島の地域医療で健康指導をしてた結果生まれたものだそうで。
「和食」=魚と野菜中心の食生活さえしてれば健康、肉なんてとんでもない!!卵!?1日2つ以上食べたらコレステロールで死ぬわよ!!!みたいな、今ではわりと古く不正確になってる過去の食べ物神話を、今でも純粋に信じてる人たちを相手に啓蒙を試みるうちに、そのへんをポイントにすると「まあ、じゃあ先生がそう言うなら・・・ちょっと試してみても」と思わせることができるってわかっていったのかなあ、と。
もちろん想像ですが。
レシピのほうも、「今からMEC食に挑戦してみようかと思ってる、肉も卵もチーズも食べつけない老年世代」向け。
かなり基本な感じです。
バリエーションは必要ないんですね、これからMEC食に踏み込もうかなと思ってる人たちに向けた本ですから。
味つけのバリエも、塩炒めとか味噌漬けとか、オーソドックスでかつ、一般家庭にあるようなものばっかり。
だってここでパクチーとかニョクマムとかジェノベーゼなんていったらえっなにそれそんなものわざわざ買い込まなきゃいけないの?やだそんなの!!ってことになっちゃうもんね。
つまり、私向けです。
そうか私老人向けの入門書が合ってるのかw
すでにMEC食はじめてて料理に豊かなバリエーションを求めてる人にはちょっと物足りないと思います。そもそもレシピも60ぐらいしか載ってないので。
もっとレシピメインの本にいったほうがいいかも。
でも、1つ前に読んだ「一生太らない~」もそうでしたけど、この本は肉200gチーズ120g卵3こ(以上)にあんまりこだわってません。
とにかくごはんパンうどんより肉チーズ卵を食べましょう、食べ慣れてなかったりおなかいっぱいになるなら量は少なくてもいいです、とりあえず食べるものを変えるところからはじめましょう、ってかんじです。
正解を確信
これを読んで、私は前の本を読んで感じたことはやっぱり正しかったとあらためて思いました。
重要なのは肉を200gチーズを120g卵を3こ食べることではなく、低炭水化物食と咀嚼法を実行することだ、ということ。
そして、減らした炭水化物の代わりに何を食べるかというか、炭水化物があんまり入らなくなるようにごはんより先に口に入れたほうがいいものは野菜じゃなく肉卵チーズ。
こういうことなんですよね。
もちろん、筋肉を作ったり体を内側から整えて調子よく結果を出していくには、200g/120g/3こ(以上)のほうが適してるんだとは思います。
調味料には砂糖は使わない、砂糖がはいってる市販のたれのたぐいは使わないほうがよりいいんでしょう。
でも、市販の焼き肉のたれをがっつりからめて焼いた豚肉と、塩とレモンだけかけた大量の生野菜。もしくはごましおをかけただけの玄米ごはん。
こういう比較だったら、焼き肉が軍配なのがMEC食だと思います。
朝、焼いて食べたベーコンて何gぐらいあったかな、じゃあ残り何gを食べるために冷蔵庫の何を食べよう、今日まだチーズこれくらいしか食べてないんだ、残りのノルマまだこんなにある、とか、そういうこと考えなくていい。
とりあえず野菜で胃をふくらませるんじゃなくて、肉チーズ卵をちょっとずつよく噛んで食べて、それで胃をいっぱいにする。
MEC食してる人もじつはそういうの自然とやってるのかもしれないんですが、私はマニュアルがあるとそれをきっちり守れないなら意味がないんじゃないかと思っちゃうほうなので、ルーズでもいいんだ、キモは別のところにあるから、というのはけっこう心理的なハードルを下げてくれました。