======= もくじ =======
信者さんグループ?によるムック本
レシピは実用性が高そうです。
いまいちスタンスのわからない委員会方式
この本は「MEC食推進委員会」編。渡辺先生は監修はしていますが、著者ではありません。
昨今、アニメは製作委員会方式といって、利害関係のある会社が集まってその作品を制作する組織を一時的に結成して、それぞれが少しずつ出資して、リスクも利益もわけっこで作っていきましょうというのが増えてます。
この本は、同じ委員会でも、なんとなく、責任の所在というか主体となる存在を曖昧にしておくために委員会を名乗ってるんじゃないのかしらという気がします。
べつに間違ったことが書いてあるわけでもないし、説明もレシピの紹介もそれなりなんですが、なにかこう・・・製作者の意思というか、作ってる主体がいるという感じがあまり感じられないんです。
どっかの出版社が、最近ナントカ食ってのが知られてきてるみたいだから一冊うちも本作ってのっかっとくか、提唱者のセンセーには監修はお願いしとけよ、みたいな感じで本を作ったなら、そういう本になります。
おざなりだとかそれが悪いとか、そういうことではなく。
言ってみれば、きちんと、今話題のうんちゃらダイエットをご紹介します!たとえばこんなメニューなんかもありますよ!どうですかやってみませんか!!という本になるんです。
でも、この本からはそういう明確な意思がどうも感じられません。
見返しに製作委員会「代表」のかたによる序文があるんですが、このかたもMEC食実践者じゃなさそうです。「私は今までにたくさんの実践者のかたとお会いしてきましたが」という文脈で、「私もやってます」「私も健康になりました」ではないんですよね(・・
じっさい、このかたのサイトも、低炭水化物を推奨するというサイトらしいんですが、MEC食をとくにとりあげてはいませんでした。
職業的に仕事として作ってるわけでもなく、かといって個人(団体)が全力でおすすめしたいこだわりの食事法を力強くオススメしてるわけでもなく。
なんというか、そういう微妙な熱の足りなさを感じるのです。
うん、でも、だからといって内容がうすいわけでも、間違ってるわけでもなく。
文字を見るだけで拒絶反応を起こす人用にまんがも入ってるし。
レビューを見てもそのへんを気にしてる人はいないみたいだし、いいんでしょう(・x・)
内容紹介
A4変形、表紙コミ84ページ。
最後2Cと1Cが合計3折ある以外はフルカラー。
判型大きめとはいえ、じつは物理的にかなりうすいです。
MEC食の紹介と説明
24ページまでがMEC食の紹介と説明。MEC食でやせましたという本を出してるかたの談話?も載ってます。
MEC食というものにはじめて触れましたという人以外は、とくに見る必要のないいつもどおりの(というかややうすい)内容です。
MEC食実践者によるメニュー
25ページから56ページと、65~68ページまでが、MEC食実践者によるMEC食メニュー。
facebookのMEC食関係のグループに投稿されているメニューのようですね。
これがこの本のもっとも大きな特徴で、もっとも重要なページです。
つまり、栄養士さんや料理研究家の人やこういう本に掲載するメニューを考えるのが仕事のひとがMEC食といえる食事にするためにはどんなものを作ればいいのかを考えて開発したメニューではなく、実際にMEC食実践者が工夫して作って食べている料理の紹介。
これを見ると、ああ、みなさん苦労してるんだなあと思います(笑)。
溶き卵にはまず間違いなくなんらかの形でチーズ入ってますしね(・x・)
正直、見栄えはあんまりよくないです。
限られた食材しか使えないわけだからしょうがないです。
ですが、それだけに生活の知恵が散りばめられてて、大変に参考にも勉強にもなります。
ただ、おやつ・デザートがちょっと微妙かなー。
本来そういったものの中心にあるべき小麦粉という食材をMECにしなくちゃいけないんだからという理由で強引に排除したはいいものの、何かしら粉がなくっちゃお菓子というか小麦粉を本来は使うようなお菓子はもちろん作れません。
そこで、かわり?にアーモンドプードルが大活躍。
あっちにもこっちにも登場してます。
マグカップケーキ1こにアーモンドプードル50gとか(・x・)
アーモンドプードルの値段って知ってます?
ざっっっっくり検索かけると、
30g(スーパーの製菓コーナーによく売ってるサイズですね(・∀・))254円
250g×2こ入り1250円
1kg1890円
的なお値段で売られてます。
私がふだん買う鳥むね肉は100g78円です(・∀・)アトハワカルナ?
そんなわけで、すべてがまるっとそのまま使えるわけじゃないかもですが、それでもほかのレシピ本の考えられた整ったメニューにはない、地に足のついた(こういう時に便利な表現)実際的なメニューがたくさんあるのでたいへんに興味深いです。
塩水につけたゆで卵とかしょうゆに漬けたゆで卵とか出てきませんもんね。
そんなのは誰でもがやってる基本中の基本だから投稿にならないんですねきっと(笑)
依頼を受けた料理人が考えたMEC食
上記実践者の考案メニューの真ん中、57p~64ページが、
ぼくがかんがえたさいきょうのry
というわけでもないんでしょうが、レストランのシェフに依頼して、MEC食として作れそうなメニューを提案してもらうコーナーです。
これも、なるほど(・∀・)というメニューがいくつも
MEC食体験談
69~74p
個人的にはなんでこういう作りにしたのかなって思うページ(・x・)
facebookに?投稿された?MEC食体験談がそれぞれカコミになって4ページぶんあります。なぜかいくつ「いいね!」がついてるかとか、それについたコメントとか「シェアする」ボタンとかもそのまんま(?)載せてある。
とある日のコミュの投稿一覧ページをハードコピーとって、それをなるべく忠実にデザインで再現したってとこでしょうか。
SNSの書き込みを(たぶん)まるっとコピペしてきてるので、全体に短めにまとまってはいますが。「その他にもこういう声もあります」ってその他の書き込みをコラムふうにまとめるならそっちだけでよかったんじゃないのかしら。
サクラじゃないよって言うためにナマの声的なものを伝えたかったのかもしれないですが、結局は絶賛や成功報告の投稿しかとりあげてないので、どうにも「このネックレスを買ったら身につけた次の日には意中の彼から告白され、一週間後にはなんと買ったのも忘れてた宝くじ3000万円があたりました!」的なウソ体験談と大差ないようにしか見えません(・x・)
※転載されてる投稿がウソだとは言ってません。きっとほんとなんだろうけど、こうやって切り出されるとウソっぽくしか見えないという話です
そのへんもまた、この本の焦点がぼやけて見える一因なのかもしれません。
最後はデータ類
食べないようにしたい食材一覧とか、食材ごとの栄養価一覧とか。
巻末にこういう一覧が載ってるのってなんかの取説とかみたい(笑)
いやまあ、巻頭に載せるものじゃないですけど、前半の紹介がすごい表層部だけささっとなぞったライトな紹介だったのにMEC食の標準的な食事のカリウム量が何マイクログラムとか、なんかここにきていきなり強引に権威づけしようとしてるみたいで。
そもそも比較する「『粗食』3食ぶん」が「おにぎり2こ・きんぴらごぼう・豆腐1/4丁を1日3回食べたと仮定して算出」って、おいおい(;・∀・)
それに、「この食事法はいい」と主張するためにほかの食事法や健康法を嘲るがごとくsageるのはいかがなものかと思うんですよね。品がないです。じっさい渡辺先生の本では「MEC食を食べると1日の必要栄養素がちゃんととれます」という表の類は何度も見たことがあるけど、「健康に気を使う人が食べる『粗食』はこんなに健康に悪い」的な表や一覧は・・・どうだろうあったかなあ(;・∀・)
というか、前半の説明の論調からしてライトユーザー向けっていうか入門本なんですから、そういう細かい栄養素だのなんだのごちゃごちゃこまこま気にしてないでとにかく肉チーズ卵食っとけ、それだけでいいんだよ、でいいと思うんですけどね(・x・)
でも結論:役に立ちそう
それでも、総合的に見て、「実際にMEC食を実践してる人たちの工夫が見える」という意味で、この本はなかなか役に立ちそうな本だと思います。
そういう料理はつまり家庭料理なわけなので、まんまリピするんじゃなく何度も作るうちに我が家的アレンジを加えていけばいいんじゃないかなー(・∀・)
データ
肉・卵・チーズのMEC食でダイエット
- 大型本: 79ページ
- 出版社: 宝島社 (2015/10/26)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4800247829
- ISBN-13: 978-4800247827
- 発売日: 2015/10/26
ねえあまじょん(・・ 79ページの本ってどうやってつくるの(・x・)
そらまあ最後のノンブルは79だけどさw そのあと奥付あるやんかw
最後のノンブルが79なら79ページの本なん?
誰だよこれ登録したのwwwwwww
って笑ってたら楽天ブックスでもhontoでも登録されてるデータは79ページってなってるからこれもしかして宝島から出てきてる公式データかい⊂⌒~⊃。Д。)⊃
うーん(苦笑)