【レビュー】前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン

======= もくじ =======

かなり初期に読んだ本だったんですが、先日はじめて作ってみました。

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吉永さんの時短パンの本

私の一番のお気に入り(笑)作り置きパンの吉永さんの前著です。

かなり初期に読んだ1冊なんですが、その時の感想は「コレじゃない」。

私はまるいパンを作りたかったし、子供はいないので、まえがきに「子育てで忙しかったので簡単につくれるパンを考えました」って書いてあって、後半のほうには「子供と一緒に成形しましょう」(=私の解釈だと子供に食べ物をおもちゃにさせましょう)というのもあって、なんか他人事感がすごく強くなっちゃったというか、あっそう、じゃあこれ私のための本じゃないですねはい(・x・)って気持ちになってしまって、焼かないまま図書館に返却しました。

その後、冷蔵庫で作り置きパンの本に、アレンジの一つとして、スティックパンが紹介されてました。こちらの本はまとめて作った生地を5回に分けて一週間の平日で食べきる本で、同じ生地をいかに使いまわすかという本だったわけで、その中の1つとして「今日のぶんを平たくのばして細長く切って焼く」というものが紹介されてたわけです。

うまく言えないんですが、「わざわざパンの形じゃなく、四角くのばして細長く切って焼くためにパン生地を作る」のと、「パンを焼くために生地を作って、そのバリエーションの1つとして今日は平たくのばしたパンを細長く切って焼いてみる」というのは、私の中では違ったのですよね。

ここで、スティックパンに対しての抵抗はほぼ消えました。

そして最近こちらのスティックパンの本が久しぶりに目に入ってきて、じゃあこの本の当時のレシピでスティックパンを焼いてみようかな、という気になった、というわけです。

ひたすらスティックパンの本

この本は、名前のとおり、スティックパンの本です。

パン生地を平たくうすめにのばして、ピザカッターで(包丁でもいいんじゃないのって当時も今も思ってますが、ピザカッターは百均で買いました)切って焼く。

それだけの本です。

なので、基本のレシピだけがあって、それ以外のどのページのレシピも、そのレシピを応用していろんなものを入れたりはさんだりしてます。

なのになぜか、あまり手抜き感というか、「入れるものかえてるだけじゃんいくつぜんぜんバリエーションになってないバリエーション見せるんだよ(´Д`;)」という感じがしません。

これはたぶん、編集というかつくりがじょうずなんだろうなと思います。

なんというか、生地にじゃがいもをいれましょう、次はさつまいもです、となりのページはかぼちゃです、ってあると、すごい使いまわし感が強くなります。

でも、この本は、たとえば基本のプレーンなスティックパンの次のページにはレーズン入りのパンがあって、そのページと見開きのページには海苔とチーズを乗せたスティックパンが載ってます。

片や具を練り込んで、ちょっとぼこぼこっとしてるけどはっきりとは具が見えないスティックパン、反対側のページは生地の上に海苔をのせてさらにチーズを散らして焼いた、明らかに上になんかのってるよ!ってパン。

同じような角度で同じように切って、切り口に見えるまるいものが白っぽいか黄色っぽいかぐらいのちがいしかない見開きより、よほどバリエーション豊かに見えます。

さらに次の見開きは、けちけちしないで1ページに2つずつ、片方のページは上が枝豆とコーンを入れて混ぜたパン、下はひじきときんぴらを入れたパン。しかもレシピじたいはひじきかきんぴらのどちらかを入れることになっていて、写真はその2種類がどちらも載っている、つまりじつは1ページに3つアレンジが載ってます。

そして何かを混ぜ込んだ2種(3種)アレンジと見開きになってるのは、細長く切ったスティックパンの生地を、上はちくわに巻いてマヨを絞って焼いたもの、下は定番ですがウィンナーに巻いて焼いたもの。

ここも、両方とも巻くものではありますが、明らかな定番のウィンナーを従の位置の下のほうへ持ってきて、ちくわが上。
そもそも穴のあいてるちくわにさらにパン生地巻くんだΣ (゚Д゚;)私はマヨの焼けたやつがすきじゃないからこれはたぶんつくらないけど、でもなるほどなあ、これ中にチーズ入れたちくわだともっとうまいかもね(・∀・)とかって思わせてくれます。

本によったら、この2ページにのってる4つ(5つ)のレシピで10ページぐらいとったりしますよ(・x・)ばーんとパンの写真を片側に乗せて、ほかのページからテキストコピペしてきてちょっぴり必要なところだけ書き換えたテキストを見開き側にのっけて2ページずつ4種あるいは5種としてページをかさ増しするとか、すごくありそう。

というわけで、なんかもうめくってもめくっても同じパンの同じよーな名ばかりの「バリエ」しか出てこねーじゃん(´Д`;)という印象を与えないアレンジがたくさんのってます。

 

繰り返しますが、スティックパンの本です。

生地を作ったらのばして切って焼く

それだけの本です。

バリエーションといったら、中に入れるか、上にかけるか、切ったあと丸めたり何かに巻いたりするか、しか、じつはできることはありません。

なのに、こんなにもいろいろ作れそうに見えるのは、これは実際に上の例のように出し惜しみしないで似たようなアレンジは1項目あたりの面積を減らして見開きに4つとか詰め込んだりしてるのもあると思いますが、同じようなものをえんえん続けない、中に混ぜ込んだあとは上にのせたりはさんだりするものを見せる、そういう構成のじょうずさだと思います。

ざっくり内容紹介

というわけで、ひたすらスティックパンの本ですが、

  1. 基本のレシピ
  2. 基本の混ぜ込みや上にのっける・巻くバリエ方法の紹介
  3. おかず系のバリエーション
  4. おやつ系のバリエーション
  5. 形のバリエーション
  6. 離乳食や屋外やパーティーなどにスティックパンを活用する方法

と、わりと全体には王道な感じの構成になってます。

その安定感の上で、個々のアレンジは今も書いたようにバランスをちゃんと考えて並べてあるので、最初はスルーしましたが案外と(笑)良書です。

また、形のほかにもうひとつ、大きな特徴として

 

1回ぶんのレシピに使う材料が、粉100gとほかのパンのレシピに比べて少ない

 

といのがあります。

そのぶんイーストとか塩砂糖とかが少量ではかりにくく感じるかもしれませんが、そもそもの粉の量が少ないということは、一度にできる生地の量も少ないということ。

つまり早く食べ切れるということです。

それを少ない足りないと思うなら倍量三倍量で作ればいいだけのことですし、逆に一人暮らしで一度にたくさんあると困る場合1/2量1/3量とか計算するの本気でうっとおしいので、基本のレシピは少なめに越したことはありません。

作ってみた

とってもぶかっこう(・x・)

ねんのためここで再度、本の表紙のお手本のスティックパンを見てみましょう(・∀・)

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

この本を見て作ったパンだとはとてもおもえませんね!!(>ω<)

じつは最初に私がこの本をスルーしたもう一つの理由が、有名な高級イーストとクソお高い高級国産小麦粉が推奨だったことです。サフとかドンキにうってねーし(・x・)

外国産の小麦で作った強力粉は、国産のクソお高いブランド高級小麦粉よりグルテンの量が多くて、コシが強い=のばしにくくてのばしても切ろうと刃物をとってる間に縮む生地ができあがります。

それをがんばってのばしておさえて切ったものがこちらというわけw

水ちょっと多めにしたつもりなんですけどねーw

外国産小麦粉を使う時は少し水を多くするわけですが、どうもこれがね(・x・)デジタルスケール使って0.1gの狂いも許さずにイーストとか粉とか計量するのに水だけアバウトっていうのが、ほかの本のレビューにも書いたことありますが、どうも納得がいきません(笑)

でもべつに、味は悪くなかったですし、作り置きパンよりややベースが水分の多いレシピのようで、作り置きパンよりややべたつく生地に仕上がってたので、ふつうにパン生地ってそういうもので、私がもっとがんばって全力でのばせばもっとうすくきれいな四角にのびるのかもしれません。

でもまあ、人に見せるためにパン焼いてるわけじゃなし。

自分ひとりが食べるのに均一な形である必要なんかありません。

手軽に焼けて、おいしけりゃいいんです(・∀・)

たぶんこのパン、このまま1回ぶんを中くらいのサイズのテーブルパンとか、2つに分割してそれぞれ1食ぶんの丸パンにも焼けますね(・∀・)

「作りおきパン」だと生地が多いという時にはこちらの本のレシピでもいいのかもしれません。

藤田千秋さんのこねないパンに最初に出会った時もそうだったんですが。

食わず嫌いならぬ作らず嫌いは、やっぱりするものじゃありませんね(>ω<)

データ

単行本(ソフトカバー): 96ページ
出版社: 新潮社 (2015/6/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4103394110
ISBN-13: 978-4103394112
発売日: 2015/6/18

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